2013年12月31日

「今年のベスト」【本】 Part 2

「今年のベスト」【本】編 Part 2 です。

2冊目に紹介するのは
《ザッポス伝説/トニー・シェイ著 (翻訳:本荘 修二)》
です。

Book_2.jpg皆さんはZappos(ザッポス)という会社をご存知でしょうか。
ザッポスは1999年創業のオンライン靴店で、今や米国における靴のオンライン販売で売り上げNo. 1を誇る注目の企業です。
創業者は台湾系のアメリカ人Tony Hsieh(トニー・シェイ)。彼は1996年友人とともにネット広告の会社LinkExchange(リンク・エクスチェンジ)を立ち上げ、2年後の1998年マイクロソフトに2億6500万ドルで売却します。このときトニーは弱冠24歳。
そうして手にした莫大な資金を基に今度はベンチャー企業に投資するファンド Venture Frogs(ベンチャー・フロッグス)を設立します。このファンドの投資対象の一つであったザッポスに1999年からアドバイザー兼投資家として関わり最終的にはCEOになります。そしてほぼ売り上げゼロの状態から年間総売り上げ10億ドル以上に育て上げます。2009年11月、12億ドル以上の評価額でアマゾン・ドットコムによって買収されました。買収された後もザッポスはそれまでと同様に独立した経営が約束されており独自のサービスは維持されています。

この本は、トニー・シェイ自身による自分の生い立ちからザッポスに出会いそれを育て上げるまでの様々な出来事とザッポス独特の経営哲学のプレゼンテーションです。この本の中でザッポスの経営哲学の中心をなす「ザッポスの10のコア・バリュー」が紹介されています。

「ザッポスの10のコア・バリュー」
 1.サービスを通して「ワオ!」という驚きの体験を届ける
 2.変化を受け入れ、変化を推進する
 3.楽しさとちょっと変なものを創造する
 4.冒険好きで、創造的で、オープン・マインドであれ
 5.成長と学びを追求する
 6.コミュニケーションにより、オープンで誠実な人間関係を築く
 7.ポジティブなチームとファミリー精神を築く
 8.より少ないものからより多くの成果を
 9.情熱と強い意志を持て
 10.謙虚であれ

ザッポス社員は、社員同士の付き合い、顧客とのやり取り、取引先やビジネス・パートナーとの交流を含めたあらゆる行動において、この「10のコア・バリュー」すべてが反映されるように行動することを求められるのです。この理念に基づいて次のような(ほかの会社では絶対考えられない)驚くようなサービスが実際に提供されています。

まず、「送料無料」。これ自体はアマゾン等でもやっていて今ではそれほど特別ではないですが、さらに「返品は購入後365日以内ならいつでもOK」となっています。「送料無料」には購入時はもちろん返品時の分も含まれているので、靴を発注する時にサイズが違うものやスタイルの異なるものを複数発注し、届いた靴を履いてみてサイズが合ってデザインが気に入ったものだけを残してそれ以外は返品すればよいというしくみなのです。
また、質問や要望があるときはザッポスのコールセンターは24時間365日いつでもかかるので好きなときに電話することができます。しかも素晴らしいのはその中身です。たとえば、客が注文しようとした商品がもし在庫切れだったら、ザッポスのコールセンター社員はなんと他社のサイトを検索して同じ商品がどのサイトにいくらで売っているのか教えてくれるというのです。
さらに、注文された靴の配送を可能な限り迅速に行うため、倉庫を24時間体制で運営しています。また通常保証しているのは4〜5日以内の配達ですが、リピート顧客には翌日配達を実現するなど、「えー、もう届いたの!」と驚いてもらう仕組みを構築しているのです。
こんなにすばらしいサービスを提供してくれるザッポスには一日も早く日本でも利用できるようになって欲しいですね。

今回、この本を読むことでこれからのサービスのあるべき方向性がとてもよく理解できました。「恋人倶楽部COCO」も会員の皆さんに「ワオ!」という驚きの体験を届けることができるように頑張っていきたいと思います。


Zappos (今のところ日本からの購入は不可)
http://www.zappos.com/

原著 "Delivering Happiness" ウェブサイト (英語)
http://www.deliveringhappiness.com/

「ザッポス最強伝説〜アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか」
http://diamond.jp/category/s-zappos



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posted by 山岡 涼一 at 16:22| Comment(0) | ブック・レビュー

2013年12月28日

「今年のベスト」【本】 Part 1

「今年のベスト」【本】編では、今年読んだ本の中からベストなものを2冊を紹介しようと思います。

まず今回紹介するのは、かなり個人的な趣味に走ったチョイスになってしまいましたが… (^_^;;
《午前零時の自動車評論/沢村慎太朗著》
です。

Book1.jpg若い男性が自動車に興味を示さなくなってしまって久しく、今やクルマ談義に熱くなるのはオジサンだけという寂しい状況になってしまいました。
その影響か自動車関連の雑誌は種類も減ってしまい、内容的にも往年の輝いていた時代を知るものからすると元気がないというか薄味な記事ばかりで、読んでいてもぜんぜんアドレナリンが湧いてこないんですよね…
そんな不満を持ったオジサン達の「心の乾き」を癒してくれるのがこの本なのです!

本の中身は、車のあらゆる機構のメカニズムの分析あり、辛口の試乗レビューあり、さらには誰も知らない過去の車の歴史を紐解いたり、ときには環境問題に言及したり…と本当に幅広いですが、全体を貫いているのがマニアックな探究心なのです。現在第5巻まで出版されているシリーズですが、たとえば第1巻に収録されている「ふぞろいのカムシャフトたち」を読んだときはその深い内容に圧倒されてしまいました。(タイトルの「ふぞろいの〜たち」というのもオジサン達にはビビッときますよね(^_^))
その内容を簡単に紹介すると…

Ferrari V8.jpg「ふぞろいのカムシャフトたち」

男なら一度は乗ってみたい車 ――― Ferrari。
そのFerrariが1994年から1999年まで生産していたV8ミドシップモデルF355のエンジンのお話です。
F355という車名の由来は、搭載しているV8エンジンが排気量3500ccで5バルブだということです。

昔のエンジンはシリンダー1つにつき吸気1個+排気1個合計2個のバルブを持っていました。現在では吸排気をより効率良く行えるように吸気2個+排気2個とした4バルブエンジンが普通になっています。そこからさらに高性能化を追求し吸気バルブを1個増やして合計5バルブとしたのがF355のエンジンなのです。
その5個のバルブをエンジンの回転に合わせて開閉させるのがカムシャフトです。カムシャフトは吸気バルブ用と排気バルブ用がそれぞれ各バンクに1本ずつあって、V8では左右のバンクを合わせて全部で4本のカムシャフトがあります。カムシャフトのカムの形によってバルブの開閉のタイミングが決まるのですが、通常は3個の吸気バルブは右バンクでも左バンクでもそれぞれ同じタイミングで開閉させます(排気バルブも同様)。だから左右のバンクに使うカムシャフトの各カムの角度は同一のはずです。

ところが、F355の場合は左右のバンクで吸気用のカムの角度が異なっているというのです。正確に言うと、片方のバンクだけが3個の吸気バルブのうち真ん中の1個を担当するカムの角度をずらした形状になっているのです。

これは常識的にはあり得ない設計です。なぜかというと、カムの形状が異なるとバルブの開閉タイミングが異なることになるのでその結果エンジンの出力も異なってきます。もし一つのエンジンの左右のバンクで出力が異なっていたら、位相がずれながら1秒間に10〜100回転もする左右両バンクの出力を合計した全体の出力は高速で微振動することになります。

どうしてわざわざこんなエンジンのスムーズさを損なうようなことをするのでしょうか?
実はエンジン出力が完全に滑らかな場合より細かく微振動する場合のほうがタイヤと地面の間のトラクションがかかりやすくなり加速力が増すのです。このようにエンジン出力を微振動させることで加速力をアップさせるテクニックはFerrariのF1レーシングカーにも採用されています。(というより、F1で開発された技術を市販車に応用していると言った方が良いかもしれません。)
Ferrariのふぞろいなカムシャフトには深〜いわけがあったのです。

とまあこんな感じで、雑誌の記事などには絶対に出てこないような濃いお話がぎっしりつまっていて車好きにはたまらない1冊です。

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posted by 山岡 涼一 at 04:20| Comment(0) | ブック・レビュー

2013年12月02日

おススメ・グルメスポット 天神《インザパーク》

先日お昼に仕事で女性と面談する機会があり、天神でランチでも食べながらということになったのでちょうど以前から気になっていた天神のザ・ヴィラズ1階にあるレストラン《インザパーク》に行ってきました。
The_Villas_InThePark_photo.jpg
ここは、以前ディナータイムに行ったことはあったのですがランチにはなかなか行く機会がなくてずっと気になっていたのです。
お店の場所は国体道路をアップル・ストア福岡天神から赤坂に向かって100mほど行ったところにあります。(国体道路をはさんだ反対側にはBar Vitaがあります。)

《インザパーク》はまず入り口からとてもおしゃれですが、中に入ると広くていかにも居心地のよさそうな空間が広がっています。フロアの面積が結構広いこともありますがそれに加えて天井が高いことで独特のスペース感を作り出しています。

以前食べたディナーはとくにソースの味付けが絶妙でどの料理もとてもおいしかったのですが、ランチも期待を裏切らないものでした。しかも、ランチはビュッフェ・スタイルなので前菜・サラダ・パン・デザート・ドリンクが好きなものを好きなだけいただけるのが嬉しいです(^_^)

そして、このお店のもう一つ良いところは、フロア・スタッフの対応がとてもキビキビとしていて気持ちいいことです。これってとても大事なポイントですよね。

美味しいお店は例外なくそうなんですが、このお店も女性のお客さんが多かったです。僕が行ったのは平日のお昼時でしたが95%が女性で広いフロアはほぼ満席状態。男としては(少々恥ずかしくもありますが)お昼から女性に囲まれているとやはりウキウキしちゃいます。
The_Villas_InThePark_map.gif
天神近辺でお食事する機会がありましたら是非おススメしたいお店です。


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posted by 山岡 涼一 at 20:46| Comment(0) | おススメ・グルメスポット