2013年11月16日

今年のベスト【映画】(後編)

前回の続き(^_^)
今年のベスト【映画】の後編です。

『華麗なるギャツビー』は演出だけではなく出演者も豪華です。

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主演のレオナルド・ディカプリオはもちろん期待を裏切らない素晴らしい演技でいつものように楽しませてくれます。
ディカプリオは《仮面の男》でルイ14世(放蕩で無慈悲な暴君)とその双子の弟フィリップ(心優しく思慮深い青年)の二役を見事に演じ分けた才能に圧倒されて以来最も好きな男優の一人ですが、本作でもその才能の輝きは遺憾なく発揮されていてますます好きになってしまいました。

この物語の語り部と言えるニック役のトビー・マグワイアもその優しく控え目な人柄を演じるなら今この人しかいないだろうと思わせるほどハマっています。
彼の落ち着いた雰囲気のお陰で物語により深みと味わいが加わったのではないでしょうか。

そして、温室育ちのお嬢様デイジーを演じるキャリー・マリガンの可憐さといったら…
自宅豪邸の高価そうなソファーに座って後ろを振り返るときの無邪気な表情、期待と恐れと好奇心の混じった子供のような眼差し。これをやられたら男なら誰でも「人生を投げうってでもこの女を自分のものにしたい」と思ってしまうはず。
彼女がデイジー役をやったことの唯一の問題点は、彼女本人のもつ知性のきらめきがどうしても感じられてしまうので、娘にはどんな女性に育って欲しいかと聞かれた時に口にする「女は可愛いおばかさんになるのが一番よ」という台詞がなんとなく嘘くさく聞こえてしまうところでしょうか。

この映画の面白いところは、同じ映画でありながら観る者の属性(性別・年齢・既婚か独身か…etc.)で感じ方が全く異なるのではないかと思えるところです。
主人公のジェイ・ギャツビーの、若かりし頃の恋人をいつまでも忘れられず人妻になってしまった後でもその女をあらゆる手段で自分のものにしようとするする姿。
これを「情熱的・ひたむき」とみるか、「執念深すぎる・まるでストーカー」ととるか?

恋人ギャツビーを待つことができず、金持ちのボンボンに走ったかと思えば、莫大な財を築き再び自分のもとに現れたかつての恋人に一度はなびくものの最後は…と終始周りに流されてしまうか弱い女デイジー。
彼女の「優柔不断・主体性の欠如・自己中な態度」をなじるか、「自分の気持ちに正直で無邪気な性格」にシンパシーを感じるか?

観る者の歩んで来た人生そのものがその感じ方を決める映画、そんな表現がぴったりな名作といっていいんじゃないかと思います。

機会があったら皆さんも是非ご覧になってみてください。そして、あなた自身の感想をお聞かせください。
タグ:映画
posted by 山岡 涼一 at 17:52| Comment(0) | I love Cinema