2014年04月11日

ココ・シャネル

ファッションやバッグそして香水のブランドとしてのCoco-Channelについてはあまり詳しくないのですが、ココ・シャネルその人自身については彼女が残した多くの「名言」を通してその性格や考え方を少しは理解しているつもりでした。

coco_chanel.jpg先日たまたま

《ココ・シャネルという生き方》
(山口路子著/ISBN978-4-404-03739-8)

という本を読む機会があったのですが、そこで知った彼女の波乱の人生は「やっぱり」と思う部分もあれば「そうだったのか!」と驚くようなエピソードもあり非常に興味深いものでした。
この本には「なぜ、彼女はウエディングドレスを拒んだのか?」という言葉が副題として添えられているのですが、その言葉には2重の意味があって、一つは彼女自身が一度も結婚することなく生涯を終えたという意味と、もう一つはコレクションのショーのラストをウエディングドレスで飾ったことがなかったという意味です。(女性用ブランドのコレクションではショーのラストに華やかなウエディングドレスをもってくることが多い。)
彼女が生涯結婚しなかった理由は決して本人にその意志がなかったと言うわけではありません。結婚しても良いと思う男性には何人も出会っているのですが、その度ごとに運命の悪戯が邪魔をし、ついに結婚に至ることがなかったというのが真相のようです。

この本を読むことで彼女と彼女が出会った運命の男達との繰り広げられた様々なエピソードを知ることができました。そしてそれによって今まで単に表面的なイメージでしか捉えていなかった彼女の真実の姿に迫ることができた気がします。

「恋人倶楽部COCO」のCOCOはココ・シャネルのココです。
彼女が残した数多くの「名言」の中でも最も好きな

「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすためにどんなことでもしなさい」

という言葉をトップページのイメージに追加してみました。


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posted by 山岡 涼一 at 22:43| Comment(0) | ココ・シャネル

2014年01月09日

宇宙空間を体験!

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

年明け早々映画を観てきました!

『ゼロ・グラビティー』(IMAX 3D)
監督・脚本:アルフォンソ・キュアロン
出演:サンドラ・ブロック,ジョージ・クルーニー
ストーリー:
地表から600キロメートルの宇宙空間でハッブル宇宙望遠鏡の修理ミッションを行っていたスペースシャトル乗員達を、ロシアによる衛星爆破によって生じた宇宙ゴミ(スペースデブリ)が襲う。この事故によって宇宙空間に投げ出され地上との交信も断たれるという絶望的な状況に置かれた女性宇宙飛行士(サンドラ・ブロック)が死力をふりしぼって地上への生還を目指す。

Gravity_photo.jpgこれはかなり特別な映画だと言っていいです。一応上に書いたようなストーリはありますが内容的にはまあ「予想の範囲内」と言う感じですし、これを読んだだけではこの映画の面白さは10分の1も伝わらないでしょう。この映画の醍醐味は、無重力の宇宙空間における事故を実際に体験したかような感覚を味わえるという点にあると言えます。予備知識なしに観たら、シナリオに基づいて演じられたフィクションというより現実に起きた事故の記録映像と思ってしまうかもしれない、そんなタッチで淡々と描かれています。そういう意味で、この映画は映画館の3D映像で観て「宇宙空間」を体験することに意味があると言えるのかもしれません。

それにしても現代の映像技術は本当にとてつもないレベルに達しているのだと感心させられました。全編がほぼ無重力の宇宙空間におけるシーンなのですが、全く何の違和感もなくその映像に入り込むことができるのです。もちろん、本物の宇宙空間で撮影するわけにはいかないので、すべてCGを駆使したVFXによる「作り物」の映像のはずなのですが、そうと気付くような不自然さは一切ありませんでした。

ストーリーには、「そんなにうまくいくかなぁ」と思うようなツッコミどころはいくつもあるのですが、そんなことはどうでも良くなってしまうほど強烈な魅力がこの映画の映像にはあります。この映画はおそらく3D映画のマイルストーンの一つに数えられることになるでしょう。映画館で実際に「体験」する価値のある作品だと思います。



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posted by 山岡 涼一 at 17:24| Comment(0) | I love Cinema

2013年12月31日

「今年のベスト」【本】 Part 2

「今年のベスト」【本】編 Part 2 です。

2冊目に紹介するのは
《ザッポス伝説/トニー・シェイ著 (翻訳:本荘 修二)》
です。

Book_2.jpg皆さんはZappos(ザッポス)という会社をご存知でしょうか。
ザッポスは1999年創業のオンライン靴店で、今や米国における靴のオンライン販売で売り上げNo. 1を誇る注目の企業です。
創業者は台湾系のアメリカ人Tony Hsieh(トニー・シェイ)。彼は1996年友人とともにネット広告の会社LinkExchange(リンク・エクスチェンジ)を立ち上げ、2年後の1998年マイクロソフトに2億6500万ドルで売却します。このときトニーは弱冠24歳。
そうして手にした莫大な資金を基に今度はベンチャー企業に投資するファンド Venture Frogs(ベンチャー・フロッグス)を設立します。このファンドの投資対象の一つであったザッポスに1999年からアドバイザー兼投資家として関わり最終的にはCEOになります。そしてほぼ売り上げゼロの状態から年間総売り上げ10億ドル以上に育て上げます。2009年11月、12億ドル以上の評価額でアマゾン・ドットコムによって買収されました。買収された後もザッポスはそれまでと同様に独立した経営が約束されており独自のサービスは維持されています。

この本は、トニー・シェイ自身による自分の生い立ちからザッポスに出会いそれを育て上げるまでの様々な出来事とザッポス独特の経営哲学のプレゼンテーションです。この本の中でザッポスの経営哲学の中心をなす「ザッポスの10のコア・バリュー」が紹介されています。

「ザッポスの10のコア・バリュー」
 1.サービスを通して「ワオ!」という驚きの体験を届ける
 2.変化を受け入れ、変化を推進する
 3.楽しさとちょっと変なものを創造する
 4.冒険好きで、創造的で、オープン・マインドであれ
 5.成長と学びを追求する
 6.コミュニケーションにより、オープンで誠実な人間関係を築く
 7.ポジティブなチームとファミリー精神を築く
 8.より少ないものからより多くの成果を
 9.情熱と強い意志を持て
 10.謙虚であれ

ザッポス社員は、社員同士の付き合い、顧客とのやり取り、取引先やビジネス・パートナーとの交流を含めたあらゆる行動において、この「10のコア・バリュー」すべてが反映されるように行動することを求められるのです。この理念に基づいて次のような(ほかの会社では絶対考えられない)驚くようなサービスが実際に提供されています。

まず、「送料無料」。これ自体はアマゾン等でもやっていて今ではそれほど特別ではないですが、さらに「返品は購入後365日以内ならいつでもOK」となっています。「送料無料」には購入時はもちろん返品時の分も含まれているので、靴を発注する時にサイズが違うものやスタイルの異なるものを複数発注し、届いた靴を履いてみてサイズが合ってデザインが気に入ったものだけを残してそれ以外は返品すればよいというしくみなのです。
また、質問や要望があるときはザッポスのコールセンターは24時間365日いつでもかかるので好きなときに電話することができます。しかも素晴らしいのはその中身です。たとえば、客が注文しようとした商品がもし在庫切れだったら、ザッポスのコールセンター社員はなんと他社のサイトを検索して同じ商品がどのサイトにいくらで売っているのか教えてくれるというのです。
さらに、注文された靴の配送を可能な限り迅速に行うため、倉庫を24時間体制で運営しています。また通常保証しているのは4〜5日以内の配達ですが、リピート顧客には翌日配達を実現するなど、「えー、もう届いたの!」と驚いてもらう仕組みを構築しているのです。
こんなにすばらしいサービスを提供してくれるザッポスには一日も早く日本でも利用できるようになって欲しいですね。

今回、この本を読むことでこれからのサービスのあるべき方向性がとてもよく理解できました。「恋人倶楽部COCO」も会員の皆さんに「ワオ!」という驚きの体験を届けることができるように頑張っていきたいと思います。


Zappos (今のところ日本からの購入は不可)
http://www.zappos.com/

原著 "Delivering Happiness" ウェブサイト (英語)
http://www.deliveringhappiness.com/

「ザッポス最強伝説〜アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか」
http://diamond.jp/category/s-zappos



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posted by 山岡 涼一 at 16:22| Comment(0) | ブック・レビュー

2013年12月28日

「今年のベスト」【本】 Part 1

「今年のベスト」【本】編では、今年読んだ本の中からベストなものを2冊を紹介しようと思います。

まず今回紹介するのは、かなり個人的な趣味に走ったチョイスになってしまいましたが… (^_^;;
《午前零時の自動車評論/沢村慎太朗著》
です。

Book1.jpg若い男性が自動車に興味を示さなくなってしまって久しく、今やクルマ談義に熱くなるのはオジサンだけという寂しい状況になってしまいました。
その影響か自動車関連の雑誌は種類も減ってしまい、内容的にも往年の輝いていた時代を知るものからすると元気がないというか薄味な記事ばかりで、読んでいてもぜんぜんアドレナリンが湧いてこないんですよね…
そんな不満を持ったオジサン達の「心の乾き」を癒してくれるのがこの本なのです!

本の中身は、車のあらゆる機構のメカニズムの分析あり、辛口の試乗レビューあり、さらには誰も知らない過去の車の歴史を紐解いたり、ときには環境問題に言及したり…と本当に幅広いですが、全体を貫いているのがマニアックな探究心なのです。現在第5巻まで出版されているシリーズですが、たとえば第1巻に収録されている「ふぞろいのカムシャフトたち」を読んだときはその深い内容に圧倒されてしまいました。(タイトルの「ふぞろいの〜たち」というのもオジサン達にはビビッときますよね(^_^))
その内容を簡単に紹介すると…

Ferrari V8.jpg「ふぞろいのカムシャフトたち」

男なら一度は乗ってみたい車 ――― Ferrari。
そのFerrariが1994年から1999年まで生産していたV8ミドシップモデルF355のエンジンのお話です。
F355という車名の由来は、搭載しているV8エンジンが排気量3500ccで5バルブだということです。

昔のエンジンはシリンダー1つにつき吸気1個+排気1個合計2個のバルブを持っていました。現在では吸排気をより効率良く行えるように吸気2個+排気2個とした4バルブエンジンが普通になっています。そこからさらに高性能化を追求し吸気バルブを1個増やして合計5バルブとしたのがF355のエンジンなのです。
その5個のバルブをエンジンの回転に合わせて開閉させるのがカムシャフトです。カムシャフトは吸気バルブ用と排気バルブ用がそれぞれ各バンクに1本ずつあって、V8では左右のバンクを合わせて全部で4本のカムシャフトがあります。カムシャフトのカムの形によってバルブの開閉のタイミングが決まるのですが、通常は3個の吸気バルブは右バンクでも左バンクでもそれぞれ同じタイミングで開閉させます(排気バルブも同様)。だから左右のバンクに使うカムシャフトの各カムの角度は同一のはずです。

ところが、F355の場合は左右のバンクで吸気用のカムの角度が異なっているというのです。正確に言うと、片方のバンクだけが3個の吸気バルブのうち真ん中の1個を担当するカムの角度をずらした形状になっているのです。

これは常識的にはあり得ない設計です。なぜかというと、カムの形状が異なるとバルブの開閉タイミングが異なることになるのでその結果エンジンの出力も異なってきます。もし一つのエンジンの左右のバンクで出力が異なっていたら、位相がずれながら1秒間に10〜100回転もする左右両バンクの出力を合計した全体の出力は高速で微振動することになります。

どうしてわざわざこんなエンジンのスムーズさを損なうようなことをするのでしょうか?
実はエンジン出力が完全に滑らかな場合より細かく微振動する場合のほうがタイヤと地面の間のトラクションがかかりやすくなり加速力が増すのです。このようにエンジン出力を微振動させることで加速力をアップさせるテクニックはFerrariのF1レーシングカーにも採用されています。(というより、F1で開発された技術を市販車に応用していると言った方が良いかもしれません。)
Ferrariのふぞろいなカムシャフトには深〜いわけがあったのです。

とまあこんな感じで、雑誌の記事などには絶対に出てこないような濃いお話がぎっしりつまっていて車好きにはたまらない1冊です。

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posted by 山岡 涼一 at 04:20| Comment(0) | ブック・レビュー